天地創造とあなた

2017年5月7 日(日)主日礼拝
ハレルヤチャペル滝沢牧師 森田友明

<聖書>創世記1章1~23節
1:1 初めに、神が天と地を創造した。
1:2 地は茫漠として何もなかった。やみが大水の上にあり、神の霊が水の上を動いていた。
1:3 神は仰せられた。「光があれ。」すると光があった。
1:4 神は光を見て良しとされた。神は光とやみとを区別された。
1:5 神は光を昼と名づけ、やみを夜と名づけられた。夕があり、朝があった。第一日。
1:6 神は仰せられた。「大空が水の真っただ中にあれ。水と水との間に区別があれ。」
1:7 神は大空を造り、大空の下の水と、大空の上の水とを区別された。そのようになった。
1:8 神は大空を天と名づけられた。夕があり、朝があった。第二日。
1:9 神は仰せられた。「天の下の水が一所に集まれ。かわいた所が現れよ。」そのようになった。
1:10 神はかわいた所を地と名づけ、水の集まった所を海と名づけられた。神はそれを見て良しとされた。
1:11 神は仰せられた。「地が植物、すなわち種を生じる草やその中に種がある実を結ぶ果樹を、種類にしたがって、地の上に芽ばえさせよ。」そのようになった。
1:12 地は植物、すなわち種を生じる草を、種類にしたがって、またその中に種がある実を結ぶ木を、種類にしたがって生じさせた。神はそれを見て良しとされた。
1:13 夕があり、朝があった。第三日。
1:14 神は仰せられた。「光る物が天の大空にあって、昼と夜とを区別せよ。しるしのため、季節のため、日のため、年のためにあれ。
1:15 また天の大空で光る物となり、地上を照らせ。」そのようになった。
1:16 神は二つの大きな光る物を造られた。大きいほうの光る物には昼をつかさどらせ、小さいほうの光る物には夜をつかさどらせた。また星を造られた。
1:17 神はそれらを天の大空に置き、地上を照らさせ、
1:18 また昼と夜とをつかさどり、光とやみとを区別するようにされた。神はそれを見て良しとされた。
1:19 夕があり、朝があった。第四日。
1:20 神は仰せられた。「水には生き物が群がれ。鳥が地の上、天の大空を飛べ。」
1:21 神は、海の巨獣と、種類にしたがって、水に群がりうごめくすべての生き物と、種類にしたがって、翼のあるすべての鳥を創造された。神はそれを見て良しとされた。
1:22 神はそれらを祝福して仰せられた。「生めよ。ふえよ。海の水に満ちよ。また鳥は地にふえよ。」
1:23 夕があり、朝があった。第五日。

<要約>

神が万物とあなたを創造した目的:

この「神」はヘブル語でエロヒームと言って複数形で書かれています。神は一人ですが、ここでは複数形で書かれています。ヨハネ福音書では、イエス・キリストを指して、「造られたものでこの方によらずにできたものは一つもない」と書いています。また、コロサイ書1章には、御子キリストによって万物は造られたことが書いています。創造の目的は二つあると考えます。「万物は、み子によって造られ、み子のために造られたのです」とあることから、世界は御子のために、すなわち、キリストのために万造られたのです。イエス・キリストである三位一体の神ご自身のためであるということです。別の言葉で言うならば、神はご自身の栄光のために世界を作られたということです。ご自身が崇められるために万物は存在しているのです。もう一つの目的は、人に栄光と誉の冠をお与えになるためにです。平たく言うと、人間をこの上もなく幸せにするためにです。これはとりもなおさず、あなたが幸せになるために世界を神は造られたということです。あなたはイエス様の十字架によって罪赦されて神と和解しました。つまり、神との麗しい関係に入っているのです。そこで、神は尽きることのないいのちの祝福をあなたにお与えになっているということです。神は、目的と意図をもって全世界をおつくりになりました。それに対して、万物は偶然にできたという考え方があります。偶然にできたというのは、存在の意味はないということです。人は意味を持たなければ生きることはできません。聖書は、人間の存在の意味を教えています。その価値を教えています。聖書はあなたの存在の意味と価値を教えています。神のあなたへの思いは、聖書の中にあります。神のご性質の中心です。それは愛です。「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」と。神が万物を創造した目的は、神がほめたたえられること。そして、神があなたを愛して、あなたが幸せになり、幸せなあなたによって神が崇められることなのです。

聖霊はやみの中であなたを守られる:

「地は茫漠として何もなかった。やみが大水の上にあり、神の霊が水の上を動いていた。」茫漠という意味は、混沌としていて形なくということです。そこに神のことばが働いて、創造が始まりました。無から有ができ、バラバラになっていたものが整って形を作っていくのです。神は万物を創造し、そして保っておられます。宇宙は素晴らしい秩序をもって運航しています。一分一秒も狂いなく動いています。だから、遠い宇宙に宇宙船を送ることができるのです。だから、私たちは毎日を時間に合わせて生活できるのです。神のみ手がなかったら今もあっという間に宇宙は崩壊するでしょう。神が生きて働かれて万物を保持しておられるのです。ですから、毎日が保たれ守られています。創造の初めから、大水とやみはありました。それ自体は災いでも悪でもありません。やみは光の届かないところです。3節に、やみを夜と名付けたとある通り、夜は休息のために必要です。大海原も海洋生物など生命のために必要です。しかし、やみも大水も災害になることがあります。最初はすべてよかったのですが、アダムの罪以来、地は呪われてしまったのです。そのために、自然災害も後を絶たないくらい起きているといってもよいのです。「神の霊が水の上を動いていた」と書いています。神の霊、それは聖霊です。ソロモンは「神は暗闇の中に住む」といいました。聖霊は災いと思われるようなところに住んでくださり働いてくださるのです。時に、神は私たちが苦しみに合うことも許されるのです。私たちを愛するがゆえに苦しみに合うのを赦されることがあるのです。神はあなたにご計画を持っておられます。また、あなたが今直面している様々な問題にみ言葉を通してお語りになっています。それは、あなたが、幸いを得て幸せになるためです。

みことばはあなたを生かす:

神はみことばにより、世界を創造なさいました。最初に命じられたのは、「光よあれ」です。そして、光をよしとされました。夜と朝があって、第一日目です。次に、6節から、「大空が水の真っただ中にあれ。水と水との間を区別された。」とあります。これは、地球の表面を覆っていた水が、海と上空の水とに分けられたことを意味します。大空は二層の水でサンドイッチにされるということです。海の水は液体ですが、上空の水は、気体、つまり水蒸気として存在したと思います。神はそれをよしとされました。素晴らしい環境でありました。これが第二日目に起こったことです。だから、最初の人間は驚くべき長寿でした。約900年間生きたのです。しかし、そのあと、人間の堕落により洪水が起こりました。ノアの洪水から、神は人の齢を120年にすると宣言されました。ノアの洪水によって地球の環境は激変しました。悪化したのです。上空の水蒸気層が雨となって地に落ちて全地は水で覆われました。温室効果が壊れて、南極と北極は極寒となり氷で覆われました。そのために水が引いて陸が現れたのです。今の地球の環境です。大空と大気の環境ができたのが、第二日です。次に、三日目には地上に陸と海が分かれ、地上には種類に従って植物が作られました。さらに四日目には、神は太陽と月と星をおつくりになりました。そして、五日目には、海に住む魚など海洋生物と空の鳥をおつくりんしなりました。すべて種に従っておつくりになりました。六日目に、陸に生きる動物と最後に人間をおつくりになりました。このように、世界は六日間でできたのです。現在の動植物の食物連鎖を考えると短い期間に一緒に創造される必要があります。現在も神の創造の御業は行われ続けています。あなたも、神の目的とご計画によって、この地上に生まれてきたのです。そして、神のみことばを聞いて、自分が神から離れていたことを知りました。造り主である方を無視して生きていたことにあなたは気づきました。神のみことばによって罪がわかりました。そして、みことばで、イエス様とお会いしました。みことばによりイエス・キリストの十字架が自分のためであったことを知りました。そして、すべての罪が赦されていることを信じることができました。みことばにより永遠のいのちが与えられていることがわかりました。また、あなたは聖書のみことばによって、日々神のお取り扱いを受けているのです。