礼拝する民に加えられて

2024年8月25日(日)主日礼拝説教ハレルヤチャペル滝沢牧師森田友明

<要約>
人間の力と増大する罪の力:

人類は、人間の知恵と力に頼り、鉄や青銅を用いて、工業技術を発展させて、文明文化を築いてきました。かたや権力を追い求め、人のいのちを自分の欲望のために支配する権力者も人類の歴史の中で、数多く出てきました。現代社会は神を締め出し、自分の力に頼り、高慢になり、罪の力も増大しています。大量破壊兵器である核爆弾も、全人類を何回も滅ぼしつくすくらいつくられていると聞きました。そして、現代、人類滅亡の危機を迎えています。原罪によって、人の内面は恐ろしいほどに腐敗しているといえます。生まれながらの人は、自分からは神を恐れることがなく、信頼することもできません。いくら頭がよくて教養のある人でも、自らの理性や知識では、福音を信じることはできません。聖霊によって照らされるまでは、キリストの福音は単なる愚かな話と考えるのです。罪は、原語では的外れという意味です。本来あるべき状態にないといえます。人は、創造主の下にあって幸せに生きることができる存在です。それが、逆転して、神の上に自分を置いたとたんに罪のどん底に落ちたのです。人は神を礼拝し、神に栄光を帰し、神のために人生を使う時にこそ、本当に幸せなのです。しかし、神から離れた人には、罪は圧倒的な力を持ち、その人を死に閉じ込めるのです。人を死から救い、真のいのちを与えるのは、復活のキリストです。イエス様は私たちの罪のために死んで、私たちのいのちのために復活してくださったからです。

神の恵みの世継ぎ:

私たちは、礼拝に招かれ、礼拝を捧げる民に入れられました。アベル、セツの恵みを受け継ぐ民の一員です。やがて、アダム、セツの子孫にイエス・キリストが与えられました。キリストは十字架の死と復活により、罪と死と悪魔のとりこになっている人類、そして、あなたを贖いだして、キリストの支配に移してくださいました。最初の人アダムが罪を犯し、死が入り、それに続くすべての人が罪を犯し死ぬべきものとなりました。神は、罪と死と滅びに定められたすべての人を救うために、すべての人の罪を赦す決断をなされました。そして、セツの子孫にすべての人の罪を贖う救い主を送るご計画を実行なさったのです。この地上では、恵みの世継として、神と人に仕える新しい人として、喜びと希望の人生に生きるのです。

<聖書>創世記4章16~26節
【新改訳2017】
4:16 カインは【主】の前から出て行って、エデンの東、ノデの地に住んだ。
4:17 カインはその妻を知った。彼女は身ごもってエノクを産んだ。カインは町を建てていたので、息子の名にちなんで、その町をエノクと名づけた。
4:18 エノクにはイラデが生まれた。イラデはメフヤエルを生み、メフヤエルはメトシャエルを生み、メトシャエルはレメクを生んだ。
4:19 レメクは二人の妻を迎えた。一人の名はアダ、もう一人の名はツィラであった。
4:20 アダはヤバルを産んだ。ヤバルは天幕に住む者、家畜を飼う者の先祖となった。
4:21 その弟の名はユバルであった。彼は竪琴と笛を奏でるすべての者の先祖となった。
4:22 一方、ツィラはトバル・カインを産んだ。彼は青銅と鉄のあらゆる道具を造る者であった。トバル・カインの妹はナアマであった。
4:23 レメクは妻たちに言った。「アダとツィラよ、私の声を聞け。レメクの妻たちよ、私の言うことに耳を傾けよ。私は一人の男を、私が受ける傷のために殺す。一人の子どもを、私が受ける打ち傷のために。
4:24 カインに七倍の復讐があるなら、レメクには七十七倍。」
4:25 アダムは再び妻を知った。彼女は男の子を産み、その子をセツと名づけた。カインがアベルを殺したので、彼女は「神が、アベルの代わりに別の子孫を私に授けてくださいました」と言った。
4:26 セツにもまた、男の子が生まれた。セツは彼の名をエノシュと呼んだ。そのこ