喜びの交換

2022年10月2日(日)主日礼拝説教ハレルヤチャペル滝沢牧師森田友明

<聖書>ルツ記2章1~13節
【新改訳2017】
2:1 さて、ナオミには、夫エリメレクの一族に属する一人の有力な親戚がいた。その人の名はボアズであった。
2:2 モアブの女ルツはナオミに言った。「畑に行かせてください。そして、親切にしてくれる人のうしろで落ち穂を拾い集めさせてください。」ナオミは「娘よ、行っておいで」と言った。
2:3 ルツは出かけて行って、刈り入れをする人たちの後について畑で落ち穂を拾い集めた。それは、はからずもエリメレクの一族に属するボアズの畑であった。
2:4 ちょうどそのとき、ボアズがベツレヘムからやって来て、刈る人たちに言った。「【主】があなたがたとともにおられますように。」彼らは、「【主】があなたを祝福されますように」と答えた。
2:5 ボアズは、刈る人たちの世話をしている若い者に言った。「あれはだれの娘か。」
2:6 刈る人たちの世話をしている若い者は答えた。「あれは、ナオミと一緒にモアブの野から戻って来たモアブの娘です。
2:7 彼女は『刈る人たちの後について、束のところで落ち穂を拾い集めさせてください』と言いました。ここに来て、朝から今までほとんど家で休みもせず、ずっと立ち働いています。」
2:8 ボアズはルツに言った。「娘さん、よく聞きなさい。ほかの畑に落ち穂を拾いに行ってはいけません。ここから移ってもいけません。私のところの若い女たちのそばを離れず、ここにいなさい。
2:9 刈り取っている畑を見つけたら、彼女たちの後について行きなさい。私は若い者たちに、あなたの邪魔をしてはならない、と命じておきました。喉が渇いたら、水がめのところに行って、若い者たちが汲んだ水を飲みなさい。」
2:10 彼女は顔を伏せ、地面にひれ伏して彼に言った。「どうして私に親切にし、気遣ってくださるのですか。私はよそ者ですのに。」
2:11 ボアズは答えた。「あなたの夫が亡くなってから、あなたが姑にしたこと、それに自分の父母や生まれ故郷を離れて、これまで知らなかった民のところに来たことについて、私は詳しく話を聞いています。
2:12 【主】があなたのしたことに報いてくださるように。あなたがその翼の下に身を避けようとして来たイスラエルの神、【主】から、豊かな報いがあるように。」
2:13 彼女は言った。「ご主人様、私はあなたのご好意を得たいと存じます。あなたは私を慰め、このはしための心に語りかけてくださいました。私はあなたのはしための一人にも及びませんのに。」

<要約>

イエス様を愛する人は人を愛する:

ルツは言った。「お母様を捨て、別れて帰るように、仕向けないでください。お母様が行かれるところに私も行き、住まれるところに私も住みます。あなたの民は私の民、あなたの神は私の神です。あなたが死なれるところで私も死に、そこに葬られます。もし、死によってでも、私があなたから離れるようなことがあったら、【主】が幾重にも私を罰してくださるように。」これは、ルツのナオミへの献身の表明です。ちょうど、私たち信者が、イエス様に献身を表明する言葉のようです。すなわち、信仰によって生まれてくる言葉です。ルツを私、お母さまをイエス様に置き換えて、告白してみましょう。「私は、イエス様を捨て、イエス様から離れません。イエス様のいかれるところへ私も行き、イエス様がおられるところに私もいます。イエス様、あなたは私の神です。死を通しても私はあなたから離れることはありません。永遠にあなたは私の神です。」私たち信者がイエス様を愛していなければ隣人を愛するということはできません。イエス様を愛する愛が隣人を愛するという行為に表われるのです。イエス様の思いをもって、私たちも私たちの周りの人々にイエス様の愛を伝えていきましょう。

悲しみと失意は喜びと希望に:

私たちはナオミやルツのように失意や苦しみに会うことがあります。私たちが希望を失い、喜びを失っているときほど、約束されているキリストの恵み、十字架による贖い、罪の赦し、永遠の命、天国の相続者としてのあらゆる祝福を受けているということをもう一度確認し、慰めと希望に生きたいと思います。ボアズとルツは結婚して夫婦になりました。ルツが夫を亡くした悲しみや苦しみは、ボアズによってすっかり拭い去られて、逆に喜びに変えられたのです。私たちもキリストにより私たちの持っているマイナスはすべてプラスに変えられます。一体となったキリストと私の間には喜びの交換がなされます。すなわち、キリストにある勝利、義、いのちなどが私のものになるのです。逆に、私の罪や死などはキリストのものとなっているからです。みなさん、自分の弱さや罪を覚えることができるのはむしろ幸いなのです。そのような時にこそ、神はあなたを多いに祝福しようとなさっているのです。