2024年12月1日(日)主日礼拝説教ハレルヤチャペル滝沢牧師森田友明
<要約>
闇が深いほど背後の光は強い:
先の見通しがつかないというのは、個人的にも、国家的にも、世界的にも、とてもつらいことです。現代も、人類の未来は楽観できない状況です。日本も戦争に巻き込まれる危険を抱えています。日本は人口減に入り、超高齢化社会になっています。若者も未来に希望が持てず、闇バイトに手を出す子どもたちも増えており、社会不安も広がっています。不登校になる子どもの数も過去最高になっています。日本の教会の現状を見ても、牧師や伝道者のなり手が不足して、クリスチャン人口も減り教会も統合したり、閉鎖したりするところも出てきます。自分の前に見える自分の影、その闇が深いほど後ろから背中を照らす太陽の光は強いということです。同様に、もし皆さんが、個人的にも困難を覚え、あるいは行き詰まりを経験し、低迷無気力にあるならば、今のピンチこそチャンスであることを知りましょう。私たちが困難や苦難の中に居る時こそ神の恵みの光が強く注がれていることに気づきましょう。
礼拝の民として三つの領域でベストを尽くし希望に生きる:
神はエレミヤを通して、異郷の地でどのように生きて行ったらよいのかを、具体的に指示なさいました。まず、一つのことは、民がバビロニヤにいてもあたかもエルサレムに住んでいた時と同じように生活をすることです。もう一つのことは、今置かれたバビロンの町のために主に祈れ、そこで礼拝を守りなさいということです。同様に、現代に生きるクリスチャンたちは礼拝の民として、この地に根好き、仕事をし、家庭を立ち上げ、そして教会生活をするのです。すなわち私たちは、神を礼拝することを中心において、教会生活、社会生活、家庭生活の三つの領域に励んでいるものです。当時のイスラエルの民への70年後の祖国帰還の約束は歴史において成就しました。それは彼らには将来と希望でした。同様に、現代に生きる私たちクリスチャンにも聖書のみことばは、将来と希望を与えています。それは、主が再び来られること、そして、やがて新天新地に信じるすべての人々が招き入れられるということです。信じるすべての人は、罪の赦しと永遠のいのちをいただいています。神の将来と希望の約束をしっかり握っていなさい。そして、今を生きなさいというのです。先ほども言ったように落ち着いて生活し礼拝の民として神を中心とした生活をしなさいと言うことです。
<聖書>エレミヤ書29章1~11節
【新改訳2017】
29:1 預言者エレミヤは、ネブカドネツァルがエルサレムからバビロンへ引いて行った捕囚の民、すなわち、長老で生き残っている者たち、祭司たち、預言者たち、および民全体に、エルサレムから次のような手紙を送った。
29:2 この手紙は、エコンヤ王、王母、宦官たち、ユダとエルサレムの首長たち、職人、鍛冶がエルサレムを去った後、
29:3 ユダの王ゼデキヤが、バビロンの王ネブカドネツァルのもと、バビロンへ遣わした、シャファンの子エルアサとヒルキヤの子ゲマルヤの手に託したもので、そのことばは次のとおりである。
29:4 「イスラエルの神、万軍の【主】はこう言われる。『エルサレムからバビロンへわたしが引いて行かせたすべての捕囚の民に。
29:5 家を建てて住み、果樹園を造って、その実を食べよ。
29:6 妻を迎えて、息子、娘を生み、あなたがたの息子には妻を迎え、娘を嫁がせて、息子、娘を産ませ、そこで増えよ。減ってはならない。
29:7 わたしがあなたがたを引いて行かせた、その町の平安を求め、その町のために【主】に祈れ。その町の平安によって、あなたがたは平安を得ることになるのだから。』
29:8 まことに、イスラエルの神、万軍の【主】はこう言われる。『あなたがたのうちにいる預言者たちや、占い師たちにごまかされるな。また、あなたがたが見ている夢に聞き従ってはならない。
29:9 なぜなら、彼らはわたしの名を使って、偽りをあなたがたに預言しているからだ。わたしは彼らを遣わしていない──【主】のことば。』
29:10 まことに、【主】はこう言われる。『バビロンに七十年が満ちるころ、わたしはあなたがたを顧み、あなたがたにいつくしみの約束を果たして、あなたがたをこの場所に帰らせる。
29:11 わたし自身、あなたがたのために立てている計画をよく知っている──【主】のことば──。それはわざわいではなく平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。