とこしえの恵みを受け取る

2020年11月15日 ハレルヤチャペル滝沢牧師
            森田友明

<聖書>Ⅰサムエル記20:3~17
20:3 ダビデはなおも誓って言った。「父上は、私があなたのご好意を受けていることを、よくご存じです。『ヨナタンが悲しまないように、このことを知らせないでおこう』と思っておられるのです。けれども、【主】は生きておられます。あなたのたましいも生きておられます。私と死の間には、ほんの一歩の隔たりしかありません。」
20:4 ヨナタンはダビデに言った。「あなたの言われることは、何でもあなたのためにします。」
20:5 ダビデはヨナタンに言った。「明日はちょうど新月祭で、私は王と一緒に食事の席に着かなければなりません。でも、私を行かせて、三日目の夕方まで、野に隠れさせてください。
20:6 もし、父上が私のことをとがめたら、おっしゃってください。『ダビデは自分の町ベツレヘムへ急いで行きたいと、しきりに頼みました。あそこで彼の氏族全体のために、年ごとのいけにえを献げることになっているからです』と。
20:7 もし父上が『良し』とおっしゃれば、あなたのしもべは安全です。もし激しくお怒りになれば、私に害を加える決心をしておられると思ってください。
20:8 どうか、このしもべに真実を尽くしてください。【主】に誓って、しもべと契約を結んでくださったのですから。もし私に咎があれば、あなたが私を殺してください。どうして父上のところにまで、私を連れ出す必要があるでしょうか。」
20:9 ヨナタンは言った。「とんでもないことです。父があなたに害を加える決心をしていることが確かに分かったら、あなたに知らせないでおくはずはありません。」
20:10 ダビデはヨナタンに言った。「もし父上が厳しい返事をなさったら、だれが私に知らせてくださいますか。」
20:11 ヨナタンはダビデに言った。「野に出ましょう。」それで、二人は野に出た。
20:12 ヨナタンはダビデに言った。「イスラエルの神、【主】にかけて誓います。明日かあさっての今ごろまでに、父がダビデに対して寛大であるかを探ってみます。寛大でなければ、必ず人を遣わして、あなたの耳に入れます。
20:13 もし父が、あなたに害を加えようと思っているのに、それをあなたの耳に入れず、あなたを無事に逃がさなかったなら、【主】がこのヨナタンを幾重にも罰せられますように。【主】が父とともにおられたように、あなたとともにおられますように。
20:14 もし私がこれ以上生きるべきではないのなら、あなたは、【主】の恵みを私に施して、私が死ぬことのないようにする必要はありません。
20:15 しかし、あなたの恵みを私の家からとこしえに断たないでください。【主】がダビデの敵を地の面から一人残らず断たれるときにも。」
20:16 ヨナタンはダビデの家と契約を結んだ。「【主】がダビデの敵に血の責めを問われますように。」
20:17 ヨナタンは、ダビデに対する愛のゆえに、もう一度ダビデに誓わせた。ヨナタンは、自分を愛するほどにダビデを愛していたからである。

王なるイエス・キリスト

2020年11月01日
説教者:ハレルヤチャペル滝沢牧師  森田友明

<聖書>Ⅰサムエル記8章1~9,19~22節
8:1 サムエルは、年老いたとき、息子たちをイスラエルのさばきつかさとして任命した。
8:2 長男の名はヨエル、次男の名はアビヤであった。彼らはベエル・シェバでさばきつかさをしていた。
8:3 しかし、この息子たちは父の道に歩まず、利得を追い求め、賄賂を受け取り、さばきを曲げていた。
8:4 イスラエルの長老たちはみな集まり、ラマにいるサムエルのところにやって来て、
8:5 彼に言った。「ご覧ください。あなたはお年を召し、ご子息たちはあなたの道を歩んでいません。どうか今、ほかのすべての国民のように、私たちをさばく王を立ててください。」
8:6 彼らが、「私たちをさばく王を私たちに与えてください」と言ったとき、そのことばはサムエルの目には悪しきことであった。それでサムエルは【主】に祈った。
8:7 【主】はサムエルに言われた。「民があなたに言うことは何であれ、それを聞き入れよ。なぜなら彼らは、あなたを拒んだのではなく、わたしが王として彼らを治めることを拒んだのだから。
8:8 わたしが彼らをエジプトから連れ上った日から今日に至るまで、彼らのしたことといえば、わたしを捨てて、ほかの神々に仕えることだった。そのように彼らは、あなたにもしているのだ。
8:9 今、彼らの声を聞き入れよ。ただし、彼らに自分たちを治める王の権利をはっきりと宣言せよ。」

8:19 しかし民は拒んで、サムエルの言うことを聞こうとしなかった。そして言った。「いや。どうしても、私たちの上には王が必要です。
8:20 そうすれば私たちもまた、ほかのすべての国民のようになり、王が私たちをさばき、私たちの先に立って出陣し、私たちの戦いを戦ってくれるでしょう。」
8:21 サムエルは、民のすべてのことばを聞いて、それを【主】の耳に入れた。
8:22 【主】はサムエルに言われた。「彼らの言うことを聞き、彼らのために王を立てよ。」それで、サムエルはイスラエルの人々に「それぞれ自分の町に帰りなさい」と言った。

<要約>

目に見えるものより目に見えない神に頼る:

信仰は目に見えないものを確信することです。信仰者は目に見えないけれどもともにおられる神を今日も心の中心において歩むのです。そのような信仰を主は喜んでくださいます。神は何を嘆かれるのでしょうか。それは、神の御思いよりも信者が自分の思いを優先することです。神の嘆きを軽視してはいけません。神のあなたへのみ思いを退けてはなりません。

キリストのゆえに罪過ちを益と変えてくださる神:

歴史をつくられる神は、今私たちが抱えているマイナスと思われるようなこともプラスに変えてくださる方です。神はいない、神は必要ないと言って、神を退けてきたあなたの願いにも耳を傾けてくださり、忍耐をもって待っておられます。すべてのマイナスはプラスに変えられる。あなたの過去から現在に至るまで、あなたの人生を導いてこられたのは神です。そして今神はあなたに個人的に語り掛けておられます。「わたしに来なさい」と。神に委ねる人生を送ってみませんか。

あなたの王となってくださるキリスト:

神の国の王であるキリストは、ご自身の民のためにいのちを捨てます。イエス様は言われました。「わたしがこの世のものでないように、彼らもこの世のものではありません。」クリスチャンはこの世にあっても世のものではないのです。ですから、世にあっては様々な困難や試練がありますが、イエス様は圧倒的な勝利者として、信じる者たちを保証してくださっています。私たちクリスチャンは、先に救われたものとして、まだ、御国の民に移されていない人のために祈り導く役目が与えられています。教会に連れてきましょう。そして、福音に触れさせるのです。

約束と信仰と救い

2020年10月25日
説教者:ハレルヤチャペル滝沢牧師  森田友明

<聖書>ガラテヤ3章15~29節
3:15 兄弟たちよ、人間の例で説明しましょう。人間の契約でも、いったん結ばれたら、だれもそれを無効にしたり、それにつけ加えたりはしません。
3:16 約束は、アブラハムとその子孫に告げられました。神は、「子孫たちに」と言って多数を指すことなく、一人を指して「あなたの子孫に」と言っておられます。それはキリストのことです。
3:17 私の言おうとしていることは、こうです。先に神によって結ばれた契約を、その後四百三十年たってできた律法が無効にし、その約束を破棄することはありません。
3:18 相続がもし律法によるなら、もはやそれは約束によるのではありません。しかし、神は約束を通して、アブラハムに相続の恵みを下さったのです。
3:19 それでは、律法とは何でしょうか。それは、約束を受けたこの子孫が来られるときまで、違反を示すためにつけ加えられたもので、御使いたちを通して仲介者の手で定められたものです。
3:20 仲介者は、当事者が一人であれば、いりません。しかし約束をお与えになった神は唯一の方です。
3:21 それでは、律法は神の約束に反するのでしょうか。決してそんなことはありません。もし、いのちを与えることができる律法が与えられたのであれば、義は確かに律法によるものだったでしょう。
3:22 しかし聖書は、すべてのものを罪の下に閉じ込めました。それは約束が、イエス・キリストに対する信仰によって、信じる人たちに与えられるためでした。
3:23 信仰が現れる前、私たちは律法の下で監視され、来たるべき信仰が啓示されるまで閉じ込められていました。
3:24 こうして、律法は私たちをキリストに導く養育係となりました。それは、私たちが信仰によって義と認められるためです。
3:25 しかし、信仰が現れたので、私たちはもはや養育係の下にはいません。
3:26 あなたがたはみな、信仰により、キリスト・イエスにあって神の子どもです。
3:27 キリストにつくバプテスマを受けたあなたがたはみな、キリストを着たのです。
3:28 ユダヤ人もギリシア人もなく、奴隷も自由人もなく、男と女もありません。あなたがたはみな、キリスト・イエスにあって一つだからです。
3:29 あなたがたがキリストのものであれば、アブラハムの子孫であり、約束による相続人なのです。

<要約>

信仰は神につながる鉄パイプ:

私たちは誰でもイエス様を信じるときに、この太いパイプで父なる神とつながります。この太いパイプはイエス様といえます。神の持っておられる永遠のいのちにつながっていますので、この肉体の死は絶望でなくなります。たとえ、死に瀕しても祝福をいただくことができるのです。神はどんなに大きな罪があってもそれを悔い改めて神に告白するならば、十字架のゆえに赦してくださいます。そして私たちをきよめてくださるのです。イエス様という強い鉄パイプがあるので、どんな暗いトンネルに閉じ込められるような人生経験、たとえば、重い病気、大きな試練、を経験しても大丈夫です。神の愛があなたを取り囲んでいるからです。イエス様を信じてこの鉄パイプを自分のものとしてください。

約束による救いと祝福:

神は私たちを無条件で愛してくださっています。世界をおつくりになって統べ治めておられる神は私たちの生命に絶対必要な空気や太陽、水など無料で提供してくださっています。神は私たちの命を保っていてくださいます。人間は自分で生きているように思っていますが、絶対必要なものが常に与えられていることを忘れているのです。この「約束」とは、祝福と救いの約束ということができます。その約束が、アブラハムの子孫であるキリストに相続されました。神は、キリストによって約束されたこの特別な祝福と救いをみんなに受け取ってもらいたいと提供しているのです。

信仰によって受け取る約束:

律法は私たちに罪を指摘し、イエス様の救いに連れて行く働きをします。ここでは養育係にたとえています。養育係は子どもを監督し、教師のところへ連れて行く働きをしていました。律法は私たちをイエス様へと向かわせるのです。そして、イエス様が現れた以上、私たちは養育係すなわち律法の下にはいないということです。養育係を離れてイエス様に向うのです。そして、イエス様を信じる信仰によって祝福と救いを受け取るのです。

人生を変える祈り

2020年10月18日
説教者:東京JCF協力牧師  長谷川与志充師

<聖書>使徒の働き22章6~10節
22:6 私が道を進んで、真昼ごろダマスコの近くまで来たとき、突然、天からのまばゆい光が私の周りを照らしました。
22:7 私は地に倒れ、私に語りかける声を聞きました。『サウロ、サウロ、どうしてわたしを迫害するのか。』
22:8 私が答えて、『主よ、あなたはどなたですか』と言うと、その方は私に言われました。『わたしは、あなたが迫害しているナザレのイエスである。』
22:9 一緒にいた人たちは、その光は見たのですが、私に語っている方の声は聞き分けられませんでした。
22:10 私が『主よ、私はどうしたらよいでしょうか』と尋ねると、主は私に言われました。『起き上がって、ダマスコに行きなさい。あなたが行うように定められているすべてのことが、そこであなたに告げられる』と。

福音は神の力、最強の力

<聖書>ローマ人への手紙1章8~17節
1:8 まず初めに、私はあなたがたすべてについて、イエス・キリストを通して私の神に感謝します。全世界であなたがたの信仰が語り伝えられているからです。
1:9 私が御子の福音を伝えつつ心から仕えている神が証ししてくださることですが、私は絶えずあなたがたのことを思い、
1:10 祈るときにはいつも、神のみこころによって、今度こそついに道が開かれ、何とかしてあなたがたのところに行けるようにと願っています。
1:11 私があなたがたに会いたいと切に望むのは、御霊の賜物をいくらかでも分け与えて、あなたがたを強くしたいからです。
1:12 というより、あなたがたの間にあって、あなたがたと私の互いの信仰によって、ともに励ましを受けたいのです。
1:13 兄弟たち、知らずにいてほしくはありません。私はほかの異邦人たちの間で得たように、あなたがたの間でもいくらかの実を得ようと、何度もあなたがたのところに行く計画を立てましたが、今に至るまで妨げられてきました。
1:14 私は、ギリシア人にも未開の人にも、知識のある人にも知識のない人にも、負い目のある者です。
1:15 ですから私としては、ローマにいるあなたがたにも、ぜひ福音を伝えたいのです。
1:16 私は福音を恥としません。福音は、ユダヤ人をはじめギリシア人にも、信じるすべての人に救いをもたらす神の力です。
1:17 福音には神の義が啓示されていて、信仰に始まり信仰に進ませるからです。「義人は信仰によって生きる」と書いてあるとおりです。

<要約>
信じる者に神の力:

福音は、全ての人に救いをもたらす神の力です。ここでパウロが強調したいのは「信じる」という行為です。信じる全ての人には福音は神の力となるのです。神の力の力は、ドミナス、ダイナマイトと同じ語源で、その力は敵の要塞をも爆破する力です。最強の力と言えます。それは悪魔の力、罪の力、死の力にも打ち勝ちます。その神の力をもって、どんな状況の中にあるあなたをも救うことができるのです。

福音の力を体験して生きる:

もしあなたが罪を悔い改めてキリストを救い主と信じるなら、あなたのすべての罪が赦され、神との和解が得られ、罪と死と悪魔から解放されます。そして、神の子として、喜びと永遠に続く命へと移されるのです。あなたが、神が提供する福音を空の両手を広げて、ただ信じ受け入れるだけで良いのです。「義人は信仰によって生きる」。神から義とされたあなたは、これからは信仰に生きるのです。すなわち神をあなたの中心にすえることです。そして、福音の力、神の力を体験して生きることです。

キリストにある喜び

2020年10月4日
説教者:ハレルヤチャペル滝沢牧師  森田友明

<聖書>ピリピ人への手紙2章1~18節
2:1 ですから、キリストにあって励ましがあり、愛の慰めがあり、御霊の交わりがあり、愛情とあわれみがあるなら、
2:2 あなたがたは同じ思いとなり、同じ愛の心を持ち、心を合わせ、思いを一つにして、私の喜びを満たしてください。
2:3 何事も利己的な思いや虚栄からするのではなく、へりくだって、互いに人を自分よりすぐれた者と思いなさい。
2:4 それぞれ、自分のことだけでなく、ほかの人のことも顧みなさい。
2:5 キリスト・イエスのうちにあるこの思いを、あなたがたの間でも抱きなさい。
2:6 キリストは、神の御姿であられるのに、神としてのあり方を捨てられないとは考えず、
2:7 ご自分を空しくして、しもべの姿をとり、人間と同じようになられました。人としての姿をもって現れ、
2:8 自らを低くして、死にまで、それも十字架の死にまで従われました。
2:9 それゆえ神は、この方を高く上げて、すべての名にまさる名を与えられました。
2:10 それは、イエスの名によって、天にあるもの、地にあるもの、地の下にあるもののすべてが膝をかがめ、
2:11 すべての舌が「イエス・キリストは主です」と告白して、父なる神に栄光を帰するためです。
2:12 こういうわけですから、愛する者たち、あなたがたがいつも従順であったように、私がともにいるときだけでなく、私がいない今はなおさら従順になり、恐れおののいて自分の救いを達成するよう努めなさい。
2:13 神はみこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行わせてくださる方です。
2:14 すべてのことを、不平を言わずに、疑わずに行いなさい。
2:15 それは、あなたがたが、非難されるところのない純真な者となり、また、曲がった邪悪な世代のただ中にあって傷のない神の子どもとなり、
2:16 いのちのことばをしっかり握り、彼らの間で世の光として輝くためです。そうすれば、私は自分の努力したことが無駄ではなく、労苦したことも無駄でなかったことを、キリストの日に誇ることができます。
2:17 たとえ私が、あなたがたの信仰の礼拝といういけにえに添えられる、注ぎのささげ物となっても、私は喜びます。あなたがたすべてとともに喜びます。
2:18 同じように、あなたがたも喜んでください。私とともに喜んでください。

<要約>
キリストが与える喜びをいただく:

イエス様は、十字架の死に至るまで父なる神に従い通しました。そして、死んで墓に葬られました。イエス様は十字架ですべての人の罪を背負って、罪の裁きを受けてくださいました。罪に対する神の怒りの杯を飲み干してくださったのです。そのイエス様の功績のゆえに、神はイエス様を復活させられたのです。「イエスよ。よくやった。あなたは最後まで私に従ってくれた。人の命のために、あなたは罪びとと数えられて十字架で死んでくれた。それゆえ、私はあなたを復活させて、すべての名にまさる名をあなたに与える。あなたを主の主、王の王にする」と。そして、同時に、神が、私たち信じる者に下さるものは何でしょうか。イエス・キリストの十字架と復活の福音は信じる人々に、永遠のいのち、復活のいのち、それによるしぼむことのない希望を与え続けたと言えます。そして、それを思うときに、死によっても奪い去ることのできない喜びを味わうものとされたのです。

キリストの喜びがあなたと周りを変える:

神はへりくだる者、神に従う者を高めてくださるということです。そしてそのような人々に、神は御心を示して、良いことを行なわせてくださいます。ですから、不平を言わず疑わず行いなさいとあります。喜んで信仰をもって行いなさいということです。そうすれば、ついには、あなたは純真なものとなって、この世代の中にあって、神の子どもとして、いのちのことばを握って世の光として輝くのです。周囲の人々にも感化していくのです。そこに、キリストの与える喜びを自分の物として行く素晴らしい生き方があるのです

使命に生きる幸い

2020年9月27日
説教者:ハレルヤチャペル滝沢牧師  森田友明

<聖書>申命記34章1~12節
34:1 モーセはモアブの草原からネボ山、すなわち、エリコの向かいにあるピスガの頂に登った。【主】は彼に次の全地方をお見せになった。ギルアデをダンまで、
34:2 ナフタリの全土、エフライムとマナセの地、ユダの全土を西の海まで、
34:3 ネゲブと低地を、すなわち、なつめ椰子の町エリコの平地をツォアルまで。
34:4 そして【主】は彼に言われた。「わたしがアブラハム、イサク、ヤコブに『あなたの子孫に与える』と誓った地はこれである。わたしはこれをあなたの目に見せたが、あなたがそこへ渡って行くことはできない。」
34:5 こうしてその場所で、【主】のしもべモーセは【主】の命によりモアブの地で死んだ。
34:6 主は彼を、ベテ・ペオルの向かいにあるモアブの地の谷に葬られたが、今日に至るまで、その墓を知る者はいない。
34:7 モーセが死んだときは百二十歳であったが、彼の目はかすまず、気力も衰えていなかった。
34:8 イスラエルの子らはモアブの草原で三十日間、モーセのために泣き悲しんだ。こうして、モーセのために泣き悲しむ喪の期間は終わった。
34:9 ヌンの子ヨシュアは知恵の霊に満たされていた。モーセがかつて彼の上にその手を置いたからである。イスラエルの子らは彼に聞き従い、【主】がモーセに命じられたとおりに行った。
34:10 モーセのような預言者は、もう再びイスラエルには起こらなかった。彼は、【主】が顔と顔を合わせて選び出したのであった。
34:11 それは、【主】が彼をエジプトの地に遣わして、ファラオとそのすべての家臣たち、およびその全土に対して、あらゆるしるしと不思議を行わせるためであり、
34:12 また、モーセが全イスラエルの目の前で、あらゆる力強い権威と、あらゆる恐るべき威力をふるうためであった。

<要約>

使命に生きる者の輝き

モーセは最後の時を迎えました。モーセはピスガの頂に立ちました。神は彼にこれからイスラエルが占領する約束の地の全貌を見せました。不信仰により神の約束から遠ざかった前世代の者たちと同様に、モーセはそこへ渡っていくことができない、と神に言われました。しかし、モーセは失望落胆することなく、むしろ、使命を達成した喜びと充足感をもってその一生にピリオドを打ったのです。それは、罪を赦し約束を見せてくださる神が居られたからです。

モーセは神から与えられた目標を見失うことなく神に用いられました。私たちもモーセのような偉大な働きはできないが、神から与えられた使命と召命に生きるのです。

救いの約束はモーセ(律法)でなくヨシュア(イエス)によって成就する

モーセは民を約束の地カナンに連れてきましたが、彼らを約束の地に運び入れることはできませんでした。つまり約束を完成させることができなかったのです。

モーセは律法の象徴です。律法は人々をキリストへと導きますが、救いを与えることができないのです。律法の行いによっては救いに至ることはなく、救いはただ、キリストを信じる信仰によるのです。モーセの生き様はそのことを証しているのです。

失敗のただ中に恵の神

2020年9月20日
説教者:ハレルヤチャペル滝沢牧師  森田友明

<聖書>申命記1章26~40節
1:26 しかし、あなたがたは上って行こうとせず、あなたがたの神、【主】の命令に逆らった。
1:27 そして天幕の中で不平を言った。「【主】は私たちを憎んでおられるので、私たちをエジプトの地から連れ出して、アモリ人の手に渡し、私たちを根絶やしにしようとしておられるのだ。
1:28 私たちはどこへ上って行くのか。私たちの兄弟たちは、『その民は私たちよりも大きくて背が高い。町々は大きく、城壁は高く天にそびえている。しかも、そこでアナク人を見た』と言って、私たちの心を萎えさせた。」
1:29 それで私はあなたがたに言った。「おののいてはならない。彼らを恐れてはならない。
1:30 あなたがたに先立って行かれるあなたがたの神、【主】があなたがたのために戦われる。エジプトで、あなたがたの目の前で、あなたがたのためにしてくださったのと同じように。
1:31 また荒野では、この場所に来るまでの全道中、あなたの神、【主】が、人が自分の子を抱くようにあなたを抱いてくださったのを、あなたがたは見ているのだ。
1:32 このようなことによっても、まだあなたがたはあなたがたの神、【主】を信じていない。
1:33 主はあなたがたが宿営する場所を探すために、道中あなたがたの先に立って行き、夜は火の中、昼は雲の中にあって、あなたがたが行くべき道を示されるのだ。」
1:34 【主】はあなたがたの不平の声を聞いて怒り、誓って言われた。
1:35 「この悪い世代の者たちのうちには、わたしがあなたがたの父祖たちに与えると誓った、あの良い地を見る者は一人もいない。
1:36 ただエフンネの子カレブだけがそれを見ることができる。彼が踏んだ地を、わたしは彼とその子孫に与える。彼が【主】に従い通したからだ。」
1:37 【主】はあなたがたのゆえに、この私に対しても怒って言われた。「あなたも、そこに入れない。
1:38 あなたに仕えているヌンの子ヨシュアは、そこに入ることができる。彼を力づけよ。彼がそこをイスラエルに受け継がせるからだ。
1:39 あなたがたが略奪されるだろうと言ったあなたがたの幼子たちや、今はまだ善悪をわきまえないあなたがたの子どもたちが、そこに入る。わたしが彼らにそこを与えるので、彼らはそこを所有するようになる。
1:40 あなたがたは向きを変え、葦の海の道を通って荒野に向かって旅立て。」

<要約>

失敗の回顧

①神より自分を正しいと主張する罪を自己義認という

②神を認めず自分を優先するのは人の罪の性質

③罪がわからないと救いもわからない、神の愛もわからない

④神に従って一歩踏み出せば道は開かれる

恵の回顧

①恵の神は失敗も益に変えてくださる

②恵の神は、あなたを苦しめ、試み、ついにはあなたを幸せにしてくださる

③十字架で罪を赦し、すべてのマイナスをプラスに変えてくださる神を信じよう

④クリスチャンライフは、あなたの道に共にいてくださるイエス様を認めて歩む生き方

世界を変えるとりなしの祈り

2020年9月13日
説教者:ハレルヤチャペル滝沢牧師  森田友明

<要約>

見えない神を信じ続ける

①人間が神を作るという過ちを聖書は淫行と言っている。

②見えるものに頼らないで見えない神に御頼りしよう。

③試練を乗り越えた時にこそへりくだり、目に見えない神を信じ続けよう。

十字架により神のいのちにつながる

①神の怒りと神の愛、一見矛盾した事柄に筋を通したのが十字架。

②あなたのいのちの主権は神にある。それを永遠のいのちに回復させる信仰と洗礼。

③つぶやかず、疑わず、信じて神のご計画に生きる者を世の光としてくださる。

みことばと約束に立ってとりなす

①神は私たち信者に隣人のために、とりなし祈ることを求めておられる。

②神は聖霊と主キリストを私たち信者のためのとりなし手として立ててくださっている。

③罪のために滅んでしまう家族や知人のために神の約束を握って祈り訴える。

<聖書>出エジプト記32章1~1414節
32:1 民はモーセが山から一向に下りて来ようとしないのを見て、アロンのもとに集まり、彼に言った。「さあ、われわれに先立って行く神々を、われわれのために造ってほしい。われわれをエジプトの地から導き上った、あのモーセという者がどうなったのか、分からないから。」
32:2 それでアロンは彼らに言った。「あなたがたの妻や、息子、娘たちの耳にある金の耳輪を外して、私のところに持って来なさい。」
32:3 民はみな、その耳にある金の耳輪を外して、アロンのところに持って来た。
32:4 彼はそれを彼らの手から受け取ると、のみで鋳型を造り、それを鋳物の子牛にした。彼らは言った。「イスラエルよ、これがあなたをエジプトの地から導き上った、あなたの神々だ。」
32:5 アロンはこれを見て、その前に祭壇を築いた。そして、アロンは呼びかけて言った。「明日は【主】への祭りである。」
32:6 彼らは翌朝早く全焼のささげ物を献げ、交わりのいけにえを供えた。そして民は、座っては食べたり飲んだりし、立っては戯れた。
32:7 【主】はモーセに言われた。「さあ、下りて行け。あなたがエジプトの地から連れ上ったあなたの民は、堕落してしまった。
32:8 彼らは早くも、わたしが彼らに命じた道から外れてしまった。彼らは自分たちのために鋳物の子牛を造り、それを伏し拝み、それにいけにえを献げ、『イスラエルよ、これがあなたをエジプトの地から導き上った、あなたの神々だ』と言っている。」
32:9 【主】はまた、モーセに言われた。「わたしはこの民を見た。これは実に、うなじを固くする民だ。
32:10 今は、わたしに任せよ。わたしの怒りが彼らに向かって燃え上がり、わたしが彼らを絶ち滅ぼすためだ。しかし、わたしはあなたを大いなる国民とする。」
32:11 しかしモーセは、自分の神、【主】に嘆願して言った。「【主】よ。あなたが偉大な力と力強い御手をもって、エジプトの地から導き出されたご自分の民に向かって、どうして御怒りを燃やされるのですか。
32:12 どうしてエジプト人に、『神は、彼らを山地で殺し、地の面から絶ち滅ぼすために、悪意をもって彼らを連れ出したのだ』と言わせてよいでしょうか。どうか、あなたの燃える怒りを収め、ご自身の民へのわざわいを思い直してください。
32:13 あなたのしもべアブラハム、イサク、イスラエルを思い起こしてください。あなたはご自分にかけて彼らに誓い、そして彼らに、『わたしはあなたがたの子孫を空の星のように増し加え、わたしが約束したこの地すべてをあなたがたの子孫に与え、彼らは永久にこれをゆずりとして受け継ぐ』と言われました。」
32:14 すると【主】は、その民に下すと言ったわざわいを思い直された。

試練と共に脱出の道

2020年8月30日
説教者:ハレルヤチャペル滝沢牧師  森田友明

<聖書>出エジプト記14章10~25節
14:10 ファラオは間近に迫っていた。イスラエルの子らは目を上げた。すると、なんと、エジプト人が彼らのうしろに迫っているではないか。イスラエルの子らは大いに恐れて、【主】に向かって叫んだ。
14:11 そしてモーセに言った。「エジプトに墓がないからといって、荒野で死なせるために、あなたはわれわれを連れて来たのか。われわれをエジプトから連れ出したりして、いったい何ということをしてくれたのだ。
14:12 エジプトであなたに『われわれのことにはかまわないで、エジプトに仕えさせてくれ』と言ったではないか。実際、この荒野で死ぬよりは、エジプトに仕えるほうがよかったのだ。」
14:13 モーセは民に言った。「恐れてはならない。しっかり立って、今日あなたがたのために行われる【主】の救いを見なさい。あなたがたは、今日見ているエジプト人をもはや永久に見ることはない。
14:14 【主】があなたがたのために戦われるのだ。あなたがたは、ただ黙っていなさい。」
14:15 【主】はモーセに言われた。「なぜ、あなたはわたしに向かって叫ぶのか。イスラエルの子らに、前進するように言え。
14:16 あなたは、あなたの杖を上げ、あなたの手を海の上に伸ばし、海を分けなさい。そうすれば、イスラエルの子らは海の真ん中の乾いた地面を行くことができる。
14:17 見よ、このわたしがエジプト人の心を頑なにする。彼らは後から入って来る。わたしはファラオとその全軍勢、戦車と騎兵によって、わたしの栄光を現す。
14:18 ファラオとその戦車とその騎兵によって、わたしが栄光を現すとき、エジプトは、わたしが【主】であることを知る。」
14:19 イスラエルの陣営の前を進んでいた神の使いは、移動して彼らのうしろを進んだ。それで、雲の柱は彼らの前から移動して彼らのうしろに立ち、
14:20 エジプトの陣営とイスラエルの陣営の間に入った。それは真っ暗な雲であった。それは夜を迷い込ませ、一晩中、一方の陣営がもう一方に近づくことはなかった。
14:21 モーセが手を海に向けて伸ばすと、【主】は一晩中、強い東風で海を押し戻し、海を乾いた地とされた。水は分かれた。
14:22 イスラエルの子らは、海の真ん中の乾いた地面を進んで行った。水は彼らのために右も左も壁になった。
14:23 エジプト人は追跡し、ファラオの馬も戦車も騎兵もみな、イスラエルの子らの後を海の中に入って行った。
14:24 朝の見張りのころ、【主】は火と雲の柱の中からエジプトの陣営を見下ろし、エジプトの陣営を混乱に陥れ、
14:25 戦車の車輪を外してその動きを阻んだ。それでエジプト人は言った。「イスラエルの前から逃げよう。【主】が彼らのためにエジプトと戦っているのだ。」

<要約>

試練の時の対処法

①信仰によって歩み出すと必ず試練がついてくる

②試練の時第一に主を呼び求めること

③次に黙って主のみことばを聴くこと

④神を信頼して一歩踏み出すこと

試練を通してキリストに出会う

①試練によって信仰が強められて称賛と栄光と栄誉につながる

②悲嘆や苦しみの中に個人的に神は近づいてくださる

③試練の中で神に心を開き続けるならキリストに出合う

主が用意してくださる道

①試練の中に主は脱出の道を備えてくださる

②福音は病苦や悲しみの中にもしぼむことない希望を与える