アブラハムの信仰に倣う

2022年6月12日主日礼拝説教ハレルヤチャペル滝沢牧師森田友明

<聖書>創世記13章1~18節
【新改訳2017】
13:1 そこで、アブラムはエジプトを出て、ネゲブに上った。妻と、所有するすべてのものと、ロトも一緒であった。
13:2 アブラムは家畜と銀と金を非常に豊かに持っていた。
13:3 彼はネゲブからベテルまで旅を続けて、ベテルとアイの間にある、最初に天幕を張った場所まで来た。
13:4 そこは、彼が以前に築いた祭壇の場所であった。アブラムはそこで【主】の御名を呼び求めた。
13:5 アブラムと一緒に来たロトも、羊の群れや牛の群れ、天幕を所有していた。
13:6 その地は、彼らが一緒に住むのに十分ではなかった。所有するものが多すぎて、一緒に住めなかったのである。
13:7 そのため、争いが、アブラムの家畜の牧者たちと、ロトの家畜の牧者たちの間に起こった。そのころ、その地にはカナン人とペリジ人が住んでいた。
13:8 アブラムはロトに言った。「私とあなたの間、また私の牧者たちとあなたの牧者たちの間に、争いがないようにしよう。私たちは親類同士なのだから。
13:9 全地はあなたの前にあるではないか。私から別れて行ってくれないか。あなたが左なら、私は右に行こう。あなたが右なら、私は左に行こう。」
13:10 ロトが目を上げてヨルダンの低地全体を見渡すと、【主】がソドムとゴモラを滅ぼされる前であったので、その地はツォアルに至るまで、【主】の園のように、またエジプトの地のように、どこもよく潤っていた。
13:11 ロトは、自分のためにヨルダンの低地全体を選んだ。そしてロトは東へ移動した。こうして彼らは互いに別れた。
13:12 アブラムはカナンの地に住んだ。一方、ロトは低地の町々に住み、ソドムに天幕を移した。
13:13 ところが、ソドムの人々は邪悪で、【主】に対して甚だしく罪深い者たちであった。
13:14 ロトがアブラムから別れて行った後、【主】はアブラムに言われた。「さあ、目を上げて、あなたがいるその場所から北、南、東、西を見渡しなさい。
13:15 わたしは、あなたが見渡しているこの地をすべて、あなたに、そしてあなたの子孫に永久に与えるからだ。
13:16 わたしは、あなたの子孫を地のちりのように増やす。もし人が、地のちりを数えることができるなら、あなたの子孫も数えることができる。
13:17 立って、この地を縦と横に歩き回りなさい。わたしがあなたに与えるのだから。」
13:18 そこで、アブラムは天幕を移して、ヘブロンにあるマムレの樫の木のそばに来て住んだ。そして、そこに【主】のための祭壇を築いた。

<要約>

信仰の正のサイクルに生きる:

信仰者はすべての事柄において、礼拝で始まり礼拝で終わるサイクルに生きます。毎週の礼拝で神に立ち返り、また、みことばをいただいて出発します。それが、クリスチャンが成長していくサイクルです。エジプトでの失敗は、神のアブラハムに対する信仰の訓練でした。罪を犯したことのない人はいないのと同じように失敗したことのない人はいません。そのたびに、反省したり、苦しんだりするのが人間です。しかし、どんな時でも、クリスチャンは神の前に出るのです。祭壇を築き、神を礼拝するのです。私たちは最終的には神の身元しか逃れる場所はありません。そしてそこにこそ平安といのちの約束があるのです。悔い改めて信仰の原点に戻るのです。み心を信じて従うのです。そして、みことばの約束をいただきます。そして、信仰によって歩み出すのです。試練、祈り、礼拝、みことば、従順、約束、前進と進むのです。アブラハムは、その成長のサイクルに乗って進んでいきました。そして、アブラハムの信仰を受け継いでいる現代のクリスチャンも、復活を信じ永遠のいのちを信じています。これは、なんと大きな慰めであり希望であることでしょうか。

天の都を目指し旅人として生きる:

カナンの地は、アブラハムには、子孫への相続の地となるとの神の約束をいただきましたが、そこではアブラハムは寄留者でした。アブラハムは、カナンで他国人のように彼の子孫とともに住みました。すなわち彼は、「カナン人の間にあってカナン人ではない。」それは神の民の姿です。アブラハムの信仰の子孫であるクリスチャンも「世にあって、世のものではない」のです。また、「アブラハムは堅い基礎の上に建てられた都を待ち望んでいた。」とあります。クリスチャンは、イエス・キリストが土台となって築かれた神の国に属しています。アブラハムのカナンの地での寄留者としての歩みは、私たち信者の歩みでもあります。約束のものをはるかに待ち望んで地上では旅人であり寄留者である一生を過ごしたのです。私たちも、この世にあっては旅人であり寄留者です。天の都を目指して今を生きるのです。

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