虹は再生と祝福の約束

2021年8月15日ハレルヤチャペル滝沢牧師 森田友明

<聖書>創世記8:1~22、9:8~13
8:1 神は、ノアと、彼とともに箱舟の中にいた、すべての獣およびすべての家畜を覚えておられた。神は地の上に風を吹き渡らせた。すると水は引き始めた。
8:2 大水の源と天の水門が閉ざされ、天からの大雨がとどめられた。
8:3 水は、しだいに地の上から引いていった。水は百五十日の終わりに減り始めた。
8:4 箱舟は、第七の月の十七日にアララテの山地にとどまった。
8:5 一方、水は第十の月まで減り続け、第十の月の一日に、山々の頂が現れた。
8:6 四十日の終わりに、ノアは自分の造った箱舟の窓を開き、
8:7 烏を放った。すると烏は、水が地の上から乾くまで、出たり戻ったりした。
8:8 またノアは、水が地の面から引いたかどうかを見ようと、鳩を彼のもとから放った。
8:9 鳩は、その足を休める場所を見つけられなかったので、箱舟の彼のもとに帰って来た。水が全地の面にあったからである。彼は手を伸ばして鳩を捕らえ、自分がいる箱舟に入れた。
8:10 それからさらに七日待って、再び鳩を箱舟から放った。
8:11 鳩は夕方になって、彼のもとに帰って来た。すると見よ、取ったばかりのオリーブの若葉がそのくちばしにあるではないか。それで、ノアは水が地の上から引いたのを知った。
8:12 さらに、もう七日待って、彼は鳩を放った。鳩はもう彼のところに戻って来なかった。
8:13 六百一年目の第一の月の一日に、水は地の上から干上がった。ノアが箱舟の覆いを取り払って眺めると、見よ、地の面は乾いていた。
8:14 第二の月の二十七日には、地はすっかり乾いた。
8:15 神はノアに告げられた。
8:16 「あなたは、妻と、息子たちと、息子たちの妻たちとともに箱舟から出なさい。
8:17 すべての肉なるもののうち、あなたとともにいる生き物すべて、鳥、家畜、地の上を這うすべてのものが、あなたとともに出るようにしなさい。それらが地に群がり、地の上で生み、そして増えるようにしなさい。」
8:18 そこでノアは、息子たち、彼の妻、息子たちの妻たちとともに外に出た。
8:19 すべての獣、すべての這うもの、すべての鳥、すべて地の上を動くものも、種類ごとに箱舟から出て来た。
8:20 ノアは【主】のために祭壇を築き、すべてのきよい家畜から、また、すべてのきよい鳥からいくつかを取って、祭壇の上で全焼のささげ物を献げた。
8:21 【主】は、その芳ばしい香りをかがれた。そして、心の中で【主】はこう言われた。「わたしは、決して再び人のゆえに、大地にのろいをもたらしはしない。人の心が思い図ることは、幼いときから悪であるからだ。わたしは、再び、わたしがしたように、生き物すべてを打ち滅ぼすことは決してしない。
8:22 この地が続くかぎり、種蒔きと刈り入れ、寒さと暑さ、夏と冬、昼と夜がやむことはない。」
9:8 神は、ノアと、彼とともにいる息子たちに仰せられた。
9:9 「見よ、わたしは、わたしの契約をあなたがたとの間に立てる。そして、あなたがたの後の子孫との間に。
9:10 また、あなたがたとともにいるすべての生き物との間に。鳥、家畜、それに、あなたがたとともにいるすべての地の獣、箱舟から出て来たすべてのものから、地のすべての生き物に至るまで。
9:11 わたしは、わたしの契約をあなたがたとの間に立てる。すべての肉なるものが、再び、大洪水の大水によって断ち切られることはない。大洪水が再び起こって地を滅ぼすようなことはない。」
9:12 さらに神は仰せられた。「わたしとあなたがたとの間に、また、あなたがたとともにいるすべての生き物との間に、代々にわたり永遠にわたしが与えるその契約のしるしは、これである。
9:13 わたしは雲の中に、わたしの虹を立てる。それが、わたしと地との間の契約のしるしである。

<要約>

終わることのない労苦;

雨が全地を覆う前に、ノアは、もうじき洪水によって神の裁きが起こることを同胞や隣人に伝えていたのです。しかし、当時の人々も、ノアの話は空想話のようで、聞く耳を持たなかったのです。現代も多くの人々は同じ反応をします。聖書の警告は空想話のように響くのです。神はノアの心を守ってくださいました。人生の歩みの中においても、多かれ少なかれ労苦は続きます。生活の労苦もそうです。また、信念を持って行ったことが思うようにならなかったこともあるでしょう。しかし、その中にあっても神は私たちの心を守って下さいます。神があなたに、心を留めてくださっているからです。試練と思われることにあっても神は、信じる者の心を守ってくださいます。最近、同じ開業医の仲間ですが、長男さんが心臓発作から脳に広範なダメージを受けて植物状態になったことを聞きました。 お電話をいただき祈っていたのですが、最近メールで、こう書いていました。「神の思し召しは大いなる愛によるもので、試練も乗り越えて行けるものと信じて参ります」と。私たちは、自分のすべての領域を神に明け渡してお取り扱いいただく必要があります。心を守り、あなたを祝福してくださいます。

再生と祝福の約束;

神は、土地を呪うことはないが、悪に走る人間の現実を覚えておられて、種蒔きと刈り入れ、暑さと寒さなど、人間の罪ゆえに、人間は生きるための苦しみや困難を経験していくということを示唆されました。そのうえで、神は、「生めよ。増えよ。地に満ちよ」とノアの家族を祝福しました。そして、もう世界を洪水で滅ぼすことはないと約束されました。聖書に映る神には、大きく分けて二つの御思いがあります。一つは、人の罪に対する怒りです。もう一つは、変わることのない神の愛です。聖書を通して見える神の二つのお姿ということもできます。矛盾するような二つの思い、怒りと愛、それに筋を通したのが、イエス・キリストの十架です。神は虹により、水によって世界を滅ぼさないと約束されました。神はひとりでも滅びることを望まず、全ての人が悔い改めに進むことを望んでおられます。最終的には天地は滅びます。しかし、イエス様の十字架により、神の怒りは過ぎ去って、愛が注がれています。赦されているがゆえに感謝と賛美をもって従っていきましょう。


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