救いの計画の始動と展望

2019年07月21日
説教者:ハレルヤチャペル滝沢牧師  森田友明

<聖書>創世記28章10~22節
28:10 ヤコブはベエル・シェバを出て、ハランへと向かった。
28:11 彼はある場所にたどり着き、そこで一夜を明かすことにした。ちょうど日が沈んだからである。彼はその場所で石を取って枕にし、その場所で横になった。
28:12 すると彼は夢を見た。見よ、一つのはしごが地に立てられていた。その上の端は天に届き、見よ、神の使いたちが、そのはしごを上り下りしていた。
28:13 そして、見よ、【主】がその上に立って、こう言われた。「わたしは、あなたの父アブラハムの神、イサクの神、【主】である。わたしは、あなたが横たわっているこの地を、あなたとあなたの子孫に与える。
28:14 あなたの子孫は地のちりのように多くなり、あなたは、西へ、東へ、北へ、南へと広がり、地のすべての部族はあなたによって、またあなたの子孫によって祝福される。
28:15 見よ。わたしはあなたとともにいて、あなたがどこへ行っても、あなたを守り、あなたをこの地に連れ帰る。わたしは、あなたに約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない。」
28:16 ヤコブは眠りから覚めて、言った。「まことに【主】はこの場所におられる。それなのに、私はそれを知らなかった。」
28:17 彼は恐れて言った。「この場所は、なんと恐れ多いところだろう。ここは神の家にほかならない。ここは天の門だ。」
28:18 翌朝早く、ヤコブは自分が枕にした石を取り、それを立てて石の柱とし、柱の頭に油を注いだ。
28:19 そしてその場所の名をベテルと呼んだ。その町の名は、もともとはルズであった。
28:20 ヤコブは誓願を立てた。「神が私とともにおられて、私が行くこの旅路を守り、食べるパンと着る衣を下さり、
28:21 無事に父の家に帰らせてくださるなら、【主】は私の神となり、
28:22 石の柱として立てたこの石は神の家となります。私は、すべてあなたが私に下さる物の十分の一を必ずあなたに献げます。」

<要約>

救いの計画の始動:

ヤコブは、旅の疲れもあって、いつの間にか眠り夢をみました。不思議な夢を見ました。天まで届く梯子のようなものが地面に立ち、天使たちがそれを上ったり下りたりしているのです。ふと気づくと、何と神がヤコブのそばに立っていらっしゃいました。神は、わたしはアブラハム、イサクの神である。わたしはあなたが横たわっている土地をあなたにあげる。目の前に現れてくださった神は、責めることも咎めることもなく、ただ、アブラハムとイサクにお与えになった祝福の約束を伝えただけでした。神は、私たちの罪を責めるためではなく、罪を悔いているものを赦し立たせてくださるお方なのです。神は赦しの神です。十字架は赦しのシンボルです。ヤコブは聖なる神と出会い、同時に愛の神を知って、真のおそれに至ったのです。梯子が天から地上に降りて、そこを天使が上がり降りしている情景です。この時をもって、神の救いのご計画がいよいよ動き始めたのです。その梯子は、イエス・キリストを表しています。

神の救いの計画の完成と展望:

この時の天からの梯子は、神がこれから人間の歴史の中に介入することを示しています。イスラエル民族を起こし、その民族を通して人類を祝福するために、立ち上がられたことを示しています。ヤコブは言いました。「ここは神の家に他ならない。ここは天の門だ」と。そして、ヤコブは枕にした石で柱を作り、それに油を注いだ、とあります。この「油を注ぐ」というのは、ここでは「聖別する」という意味です。この神の家、天の門は何を指しているのでしょうか。それは、現代における教会です。教会は天国の出張所、天国の領事館です。教会はイエス・キリストを土台として建てあげられています。キリストは教会の頭です。教会では、天国のルールがそれを治めています。そこは、神の一方的な愛によって治められています。教会では、誰にでも無条件に、キリストの十字架による罪の赦しと永遠のいのちが提供されています。そしてそれは、信仰によってのみ受け取ることができます。その為に、神は4千年も前に人類救済計画を始動されたのです。この救いは、すべての人に提供されています。「信じてバプテスマを受ける者は、救われます。」書いている通りです。